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「ビルディングランドスケープ」という名前について

 事務所の名前をビルディングランドスケープとした。聞き慣れない言葉や、凝った造語ではなく、できるだけありふれた言葉の組み合わせで、まだ誰も使っていない響きのある名前を付けたいと思っていた。

 この名前は設計の対象物である、建物と外構そのものでもあるし、街の風景を作り上げていく建物ということでもある。アートユニットResponsive Environmentの活動で試みているイベント的な時間のデザインに対して、時間がたっても変わる必要のない、その場に決定的な影響を与える地形のような建物を作りたいという意志表明でもある。ランドスケープという言葉には、ポリティカルランドスケープというような使い方もあるように、「状況」というような意味もある。僕たちが手がけることが出来る建物、プロダクト、イベントは社会から見ると小さな点にすぎないが、それでもなお社会に対して広がりのある状況を作り出したいという思いもある。

 ずいぶん欲張った名前を付けている。

(山代悟、西澤高男)

■初出:
新建築住宅特集2006年2月号(新建築社、本誌初登場)

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